『相続税の計算方法』

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2015年02月18日 コラム番号:200

 相続税の計算方法はとても複雑ですが、相続税の基礎控除の額は大きいので、相続税の対象となるのは全体の「5%」といわれ、よほどの資産家でなければ実際には相続税の心配はありません。

 しかし2015年(平成27年)1月1日以後、相続税の税率と基礎控除額が改正されるのに伴い相続税対象者が拡大され、また遺産額が1億円超の税率と控除額も細分化されるようになりました。

■相続税の計算方法で必要な相続税の基礎控除の考え方
・「3,000万円 + 600万円 × 法定相続人数」
 相続税には以上のように基礎控除がありますので、この額以下であれば相続税は掛かりませんし、税務署に申告する必要もありません(小規模宅地等の評価減や配偶者控除の適用を受ける場合は相続税の申告が必要になります)。

例えば、法定相続人が3人の場合は・・・
「3,000万円 + 600万円 × 3 = 4,800万円」
となり、相続人が多いほど有利となっていますので、養子縁組を結んで相続人の数を増やそうと考えられる方も多いのですが、
◎実子がいる場合・・・「認められる養子1人」
◎実子がいない場合・・・「認められる養子2人」
と、養子の数に制限が設けられています。


ちなみに、2014年12月31日以前に発生した場合の基礎控除は・・・、
「5,000万円+1,000万円×3=8,000万円」
となりますので、改正前はある程度の資産家の方しか相続税の対象ではありませんでしたが、改正後(2015年1月1日以降に発生した相続)は相続税が現実的なものとなったかもしれません。

『相続税の計算方法』 イメージ1

■相続税の計算方法
◎「プラスの財産-(非課税財産+マイナスの財産+債務控除の対象となる葬式費)=遺産額」
◎「遺産額+相続開始前3年以内の贈与財産=課税価格」
◎「課税価格-基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人数)=課税される遺産額」
◎「課税される遺産額を法定相続人の数で分配(実際の配分に関係なく)」
◎「分配された課税遺産額×相続税率/この額を合計する=相続税の総額」
◎「相続税の総額を実際の遺産相続の割合で配分-税額控除=相続税額(納税額)」

■具体的な相続税の計算法
上記のように相続税の計算方法はとにかく複雑で難しくなっています。具体的には以下のようになります(2015年1月1日以降に発生した相続の場合)。
◎「遺産相続6億円・相続人3人(配偶者・子供2人)」の場合の相続税の計算方法
「6億円-(非課税財産(仮:4,000万)+債務(仮:6,000万)+葬式費(仮:2,000万)=4億8,000万」
「4億8,000万+相続開始前3年以内の贈与財産(仮:6,000万)=5億4,000万
「5億4,000万-基礎控除(4,800万)=4億9,200万」
「4億9,200万を分配:配偶者1/2(2億4,600万)+子供1/2(1億2,300万+1億2,300万)」
「配偶者(2億4,600万×45%-2,700万=8,370万)+子供(1億2,300万×40%-1,700万=3,220万×2人分)=8,370万(配偶者)+6,440万(子供2人分)=1億4,810万」
「課税価格1億4,810万を配分=配偶者:1億4,810万×(1/2)=7,405万(配偶者が納付する相続税)」
「課税価格1億4,810万を配分=子供(2人とも相続分が同じ場合):1億4,810万×(1/4)=約3,702万(子供1人が納付する相続税)」
となります。

※配偶者の場合は、「配偶者の税額軽減措置」、配偶者の相続する財産が1億6,000万以下、または、法定相続分を相続した場合は、税負担なしとなります。

 上記の相続税の計算方法でご自分で計算し心配な方は、お気軽にご相談ください。