こういう相続人では遺産分割が長引く

  • 岩橋  栄子FP マスク

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2019年09月07日 コラム番号:2,492

遺産分割協議には期限が無い

遺産分割協議に時間がかかる原因は遺産分割協議に期限が無いことである。納得できない人が一人でもいると、納得できるまで何年もかかることになる。では、どういう相続人だと長引くのか?

1. 相続する子どもが50代や60代のケース
相続人が仕事や子育てで忙しい30代や40代の人なら、遺産分割協議も忙しい日常の一つの出来事と割り切り、さっさと手続きを進めていきたいと思うでしょう。しかし、被相続人となる人たちの年齢が平均寿命が伸びていることもあり、80代や90代となると、相続人となる子どもの年齢も50代や60代が主となる。自分たちの子どもも独立し、またすでに退職している人も多く、仮に働いているとしてもかつてほど忙しいわけでは無い。退職したご主人と夫婦でノンビリ過ごし、ある程度時間に余裕のある年代といえる。
時間的には余裕はあるが、老後資金にこだわる年齢になる。そこで、遺産分割で親の財産を少しでも多くもらおうと考えるようになる。
その為きょうだいが同年代ならば、遺産分割協議は難航すること間違いなし。「親の財産はもっとあったはずだ」「家の評価額は低く見積もられていないか」等々、相手に難癖をつけ時間ばかり過ぎていく。

2. 長男が第二子以降のケース
長男が第一子で更に親と同居している長男夫婦は気軽に外食も出来ず、高齢の親に合わせた生活スタイルを余儀なくされ、別居の子どもにはわからない、様々な苦労や制約がある。そうした苦労を別居しているこどもたちは推し量り、実家の土地・家屋を含め多めに相続させるのは当然と考えるので問題は無い。更に親のお墓を守り、法事なども執り行うため、費用もかかり、その分預貯金も多めに相続できる。
しかし、第一子が長女だと親は第二子以降の長男に家を継がせたいと思っても年上の姉は黙っていない。夫の親の相続となるとその妻が後ろから口出しするケースも少なくない。遺産分割協議に参加していなくても「どうなっているの?」と聞きたがり、自分の思い通りでないと、夫にせっついたりする。あれこれ言い出す人がいて話し合いは厄介となる。

遺産分割出来ないと不利になる

遺産分割に時間がかかり、相続税がかかる場合は、相続発生から10ヶ月以内に分割できないと時間と費用がかかり、一方で、相続税がかからない場合でも、無期限でだらだらと話し合いを続ければ、金融機関からお金を引き出したり、不動産の名義変更や換金も出来なかったりで、財産は使えなくなる。
相続が発生したらスケジュールを考えて早めに財産を調べ、それらの評価額をひとつひとつ出して、おおよその相続税額を試算し、その後、相続人全員で誰が何を相続するかを速やかに話し合うことが重要だ。

コラム執筆者

  • 顧問契約・賃貸マンション売却の検討練馬区Mさん・相続物件の有効利用練馬区Hさん・子どもの金銭教育市川市Sさん・シニアの海外移住中野区R...