民事信託は、なぜ相続でなくなるのか?そもそも家族信託とは!?

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2018年03月26日 コラム番号:1,818

 3回のコラムで家族信託が注目されている理由やお亡くなりになられる方本人の想いが伝わらず、相続が発生していしまう現行制度の行き詰まりを数値や図表で解説してきました。
 今回からは”そもそも家族信託とはどんな仕組みなのか”をお伝えしたいと思います。少し難しい理屈や新たな概念が入ってきますが、ご理解いただければ頭がスッキリしていままで思い描いていた”想い”や相続される側のお子様たちにも、新たな資産形成が実現できるかと思います。
 
 まず、『民事信託は、なぜ相続でなくなるのか?』。それはズバリ”所有権”でなくなるからです。”所有権”である限り、民法の世界での理屈が通り、相続の世界になるのです。
 それでは”所有権”とは何か?民法の世界には”所有権”という権利があり、それは図表1のように箱の中に入って出す事の出来ないケーキに例える事が出来ます。

民事信託は、なぜ相続でなくなるのか?そもそも家族信託とは!? イメージ1

 次に民事信託の考え方はどうなのか?図表2のようには箱とケーキで考えてみます。
 信託法を使って、ケーキから箱を出す事が信託の仕組みです。信託をした瞬間に”所有権”は一時的に消えて”受益権”という新たな権利に姿を変えます。そして、空になった箱に”名義”を付けて受託者を任命します。受託者は財産自体の権利を持たずに財産を管理する義務だけを負います。

 その後は受益権を持つ人(受益者)が認知症になっても関係なく受託者が管理できますし、受益者が死亡したとしても財産自体の名義は変更にならず、単に受益者が信託契約で指示された次の受益者(二次受益者)に交代するだけです。信託が終了すれば所有権に戻ります。

 つまり、信託の世界では”後見”とか”相続”という言葉自体が存在しないのです。

民事信託は、なぜ相続でなくなるのか?そもそも家族信託とは!? イメージ2

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