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2017年08月26日 コラム番号:1,316
③経済安定化機能
③経済安定化機能
経済安定化機能は景気変動を財政が平準化するものである。
失業保険や財政政策が例として挙げられる。
この経済安定化機能を高めるためには財政政策単独でなく、
金融政策と組みあわせて行うポリシーミックスが有効とされている。
例えば、
1)景気を安定させるために、政府が収入と支出という動きを手段にとして使う
→代表的なものにフィスカル・ポリシーがある
フィスカル・ポリシーとは、総需要を大きくして、景気の回復、完全雇用、安定成長を達成しようとする政策のことである。
そのために、不景気の時に減税をしたり、公共事業を増やしたりするということなどが考えられる
2)財政制度の中に存在している景気の自動安定装置(ビルド・イン・スタビライザー)が
景気を安定させる。 累進的所得税、法人税 景気に感応する
景気が悪い時
・所得が減って、消費支出も減るが、累進課税や失業保険などがあるので、
消費支出が少なすぎるという現象を押さえられる可能性がある
・景気が良い時
・所得が増えて行く分、税金の負担も増えていくので、
景気が良すぎるのを押さえられる可能性がある
3) 金融政策
中央銀行による貨幣供給の調整、公定歩合の引き上げ等による景気調整が行われる。