法と道徳の区別の基準は、

  • 武井  信雄行政書士 マスク

page view

1,285 PV

2019年11月03日 コラム番号:2,569

法と道徳の区別の基準は、
法の外面性と道徳の内面性、処罰等の法による強制と道徳の自発的意思という強制の違い、国家機関の関与の有無によるとされことです。
そして、一般的には、⑴対象性、⑵強制性、区別されます。


⑴対象性
法は人間の外面的な行為を規律することを使命とします。道徳は人間の良心に対し内面的な平和を達成することを使命としています。
法は社会秩序を維持していくものですから、外部に現れない内心の心理的な事実だけでは、法的評価の対象にはなりません。

⑵強制性
道徳に違反していても、現代の日本では、それが国家から強制される事が無いのが普通であります。しかし、 道徳は、良心の呵責等によって強要されます。
一方、法には強制力があります。その強制とは違法な行為に対して科せられる制裁であり、犯罪行為に対しては死刑、懲役刑などの刑罰が科せられ、不法行為に対しては損害賠償が求められる。これは、物理的強制であり、また社会的強制ではなく「国家的強制」があります。
 つまり、法律は国家権力による物理的な強制力をもち、道徳は心理的な強制力をもっています。

⑶道徳と法の共通点
道徳と法の共通点としてあげられるのは、「社会規範」としての側面があることです。
つまり、法に違反することは道徳的にも反するということとなります。道徳の中に法は位置づけられています。
また、道徳で内面の規律をさせることは法に触れるような犯罪行為を軽減する力があるのだと考えらえれます。道徳心を養うことは少なからず、法に触れるような犯罪をするような意思や考えを抑制するというような働きがあると考えて良いと思います。


コラム執筆者

  • マクロ・ミクロ経済学商法・会社法相続不動産売買マーケティング経営分析経済評論